春休みの過ごし方、親がモヤモヤしないために
大阪高槻 子育て相談サロンMiyabi 代表のかとうひろみです。
先週土曜日は、大阪市立総合生涯学習センターとの合同開催【保健室からの性教育セミナー】の開催日でした。多くの方々にご来場いただくことができました。皆さんとっても真剣に聴き入っておられたのが印象的でした。
イベントを開催するって大変なことは多いですが、お越しくださった方々から「すごく良いお話を聴けて良かったです!」「勉強になりました。」とのお声を直接聞くことができたので、心から嬉しくて、やって良かったと胸がいっぱいになります(^^♪本当にありがとうございました。
今回の講座では、性についていつどう伝えるか、という単純なものではなく、まず親がどう向き合うのかが肝で、そこが始まりであること。そこを大事にしていくと、我が子が自分を守れるようになることに繋がっていくのだということを、めちゃくちゃわかりやすく教えていただけました。
このお話、全ての親御さんに届けたいなあ・・とつくづく思った次第です。
さて、このお話をしてくださった梶原なおみ先生ですが、来る4/25に素敵なイベントを開催されるそうです!

このイベントは、親の言葉が子どもの脳のどの部分に影響するのか?を脳パズルを使って理解できる楽しいワーク型。良い言葉の積み木と悪い言葉の積み木、それぞれを積み上げて崩れる感覚から子どもの発達を可視化するという、体験して学べるイベントだそうです。ご興味ある方は上記チラシのQRコードから♪
子どもはもちろん、大人にとっても、「楽しい」って大事な感覚ですよね。そこで今日は、楽しむことの大切さについてお話したいと思います。
忙しい毎日。私たち親は、時間との闘いのように目の前のやることに追われてバタバタしていますよね。ほんと、子どもが寝るまで5分とゆっくり座っていられない時期だってあるものです。
そんな中、子どもが遊んでばかりだと、疲れもイライラも増し増しに💦特にこれから春休みに入ると、宿題もない子どもたちはのびのび、だらだら。反対に、子どもが1日家にいると親のほうはやることが激増。
これを解消するってのは、なかなか難しいものなのですが、お互いのためにちょっと捉え方を変えてみましょってお話です。
学校が休みで家にいる時間、それは子どもにとって”自由時間”。超うらやましいけど、それが定期的にやってくるのが子ども。
その自由時間を、できれば有意義なものにしてほしいって親は思いますよね。ゲームや動画ばかりじゃなく、スポーツや習い事などの練習に精を出したり・・。
そんな過ごし方をしてくれれば、多少お手伝いなんてしてくれなくたって、全然良いんだけどなぁって思ったりもして。
ほんと、その気持ちわかりまくりです!私もかつて、春休みに1日ゲームして朝遅くまで寝ている我が子を見て、心がジャックナイフのようになったことは何度もありますから。
「これじゃいかん!」と慌てて、寝る時間や起きる時間のルールを作ってみたりしましたが、まあ守られることはなく、より一層イライラの源になりました。
「なんで春休みなんてあるのよー!」
「子どもに自由時間与えすぎじゃね?!」
と、学校にまで不満を感じてました。(自分だって昔は春休みをむさぼり過ごしていたのに)
だけど、その自由時間の使い道を決めるのは、やっぱり子ども自身なんですよね。横から親が「そんなことばかりやってないで、〇〇でもしてみたら?」とアドバイスして、「はーい、そうしまーす」となることはありません。
子どもにとって、自由時間の1番望ましい使い方。それは、”やっていて楽しいと思えることをやる”、なのです。それがゲームやyoutubeをひたすら見るといった、親から見て、何かのためにならないようなことでも。
私たち親は、「子どもには多くの経験をしてほしい。ただ、その経験は、ゲームや動画鑑賞のようないつでも誰でもできるような”遊び”ではダメ。っていうか、遊びじゃイヤ!」といった思いがあるはず。何かを体感したり学んだりできるような経験は、こんな遊びじゃないでしょ?って。

多様な経験をするって、子どもにとって望ましいことですよね。そこから何かを発見したり、人としての大事なことを知ることにも繋がります。でもその経験が”遊びじゃダメ”っていう感覚を子どもに押し付けてしまうのはNG。
だって、子どもは目の前にあることを楽しむのが得意。子どもの毎日は、目の前にあることでできています。目の前にゲームがあるから、それを目いっぱい楽しむ。いっぱい面白そうな動画があるから目いっぱい観る。楽しいからやっている、それだけです。
まだ見たことないような壮大な夢のために、この春休みは筋トレと勉強に励もう・・なんて子はいないでしょう。
「何かを夢中でやりなさい、ただし遊びじゃないもので。」
そう言われてしまうと、何もできなくなってしまいます。そして、その価値観を受け継ぐと、何かを楽しむこと自体できない大人になることだってあります。
手当たり次第、目の前の楽しそうなことに手を出して、飽きたらまた他の”楽しい”を見つけてやってみる。
それをたっぷりやってきた人は、大人になっても自分自身のしあわせを見つけられます。
大人になって「趣味がない」「やりたいことが見つけられない」と言って、長期休暇を苦痛に感じる人は意外と多いのです。趣味がないのは悪いことではありません。でも、日々を楽しむことができないって、めちゃくちゃ人生もったいないですよね。
子どもが何かに夢中になる。その”何か”が、親の理想とするものでなくても、何かに夢中になるという経験自体を大事に考えてあげることって必要です。
口すっぱく「早くやめなさい」を繰り返し過ぎると、子どもは意外と親に対して申し訳なさを感じていたりもします。結果、長時間やっているけど親の小言が気になって夢中にはなれていない。だとしたら、その時間ももったいないですね。
もちろん、何時まででも際限なくやっていて良いということではありません。でも、「今日は春休み突入デーとして好きなだけやって良い日にしよか♪」くらいの余裕をあげても良いかもですね。
子ども時代に、何かを楽しむってことを存分にできている子は、幸福度の高い人になれるけれど、いつも監視の目に追われていたり、好きなことを思う存分にやれずにいた子は、楽しむという習慣が身についていない人になる可能性はとても高いです。
やることの内容にこだわるよりは、“楽しいという感覚を味わえた経験”を持てたかどうかを考えてあげるのは重要です。
ただ、ポイントとして、ほったらかしにして何時間でも遊ばせるというのではなく、「なんでそんなに夢中になれるのー?」と、その遊びに親も興味を持ったり、一緒にゲラゲラ笑いながら時を過ごす時間があるといいですね。
子どもは「“自分の楽しい”を親が受け止めてくれた」と安心して、遊び心を成長させ、魅力のある大人になっていくと思いますよ。そして、子どもの“楽しい”の中にこそ、子どもたちに必要な学びの種が落ちていることも多いですから。
春休み中のモヤモヤ、あまり溜めすぎないでいつでもご相談にお越しくださいね。私なんて、子どものゲームにずっと目くじら立てていた“妖怪☆ゲームだめだめオカン”でしたから💦
