生きづらい子が社会で生きるために親ができること

大阪高槻 子育て相談サロンMiyabi 代表のかとうひろみです。
昨夜は様々な形で子育てに関わる支援を行っている方々との交流会がありました。初めての場でしたが、皆さんとても気さくな方で、終始笑顔の交流会となりました。

里親をされていて、勉強会も開催されている方
認定NPO法人で病児保育を行っておられる方
社会労務士として社会貢献されている方
介護と子育てのダブルケアに寄り添い支援をされている方

などなど、他にも知識と経験をもとに大きく社会への支援をされている方々にお会いできて、ほんとうに頭のさがる思いでした。私も自分にできることを精一杯やっていきたいと改めて心の炎を燃やしたのでした(^^)

さてさて、その昨夜の交流会の中心人物、NPO法人こずえのつぼみ 代表の神野哲さんが語ってくださったお話の中で、

「不登校の子どもが増えて、こんなに騒いでいるのは日本と韓国くらいである」と教えてくださいました。
アメリカはもちろん、欧州などでもフリースクールやホーム学習をしている子どもはとても多く、珍しいこととかダメなことという概念はないとのこと。

じゃあ、なぜ日本はこんなに問題視しているのか?それはやっぱり”軍隊方式”を基本に教育を考えているから。ふむふむ、すごく納得ですよね。


日本って、教育だけでなく社会全般がまだまだ軍隊的な考えのもとに成り立っている気がします。同じ課題を同じように、輪を乱すことなくやる。それを無言で強要されていることは多いですね。

もちろん人との関わりや交わりの中で、周りの状況に合わせることは大事な部分です。しかし、団体行動を重要視しすぎて、同じようにできないことでジャッジされることは、その場に行きたくないと感じる人が増えてしまう原因となるはず。

ほとんどの人が、そのことに気づいているけれど、この体制はあまり変わっている様子がありません。うーん、残念💦

だからといって、社会のせい、学校教育のせい、と悲観していても良いことは1つもないってのも事実。

私は長男が中高生の頃、ひたすら「発達障がいについて理解がない社会、というのが問題なんだ!」と彼の生きづらさを社会のせいにしまくっていました

自分だって我が子が自閉スペクトラム症であると知るまで、何の知識もなかったのにね。

自分の身近に起こっていないことを知る機会ってなかなかない。それに本当の理解ってやっぱり難しい。だったら、周りの理解への期待はちょっと横に置いておいて、

我が子がが”何に困っているか”、そして、”どんなサポートがあれば困りごとを減らせるか”を周りに一緒に考えてもらう。一緒に考えてほしいとお願いしていく。そのほうがスムーズですね。

私の長男は、とってもゲームが好きで、ほぼほぼ1日スマホを離しません。学校を卒業してからも、そこの制御ができなくて、何度も仕事をクビになっています。

自分で制御できなくなっていることに対して、ある日突然、自らの制御を求められてもできないのは仕方ありませんよね。だけど、私は強要していました。
「なんでクビになったかわかるよね?」「自分が悪いのわかってるよね?」と。

本人だって仕事に集中できるようになりたいって、思っていたはずなのに。
できないことを責めらるって辛い。いきなり、自制心でなんとかやれって、彼にとってはなかなか酷な無理難題だったのです。

そこからどうやって、彼が自立へ向かったかは、また追々お話するとして、

当時息子が抱えていた、”何に困っているか”は、「仕事中もゲームが気になってしまい、仕事に集中できない」でした。
そして、”どんなサポートがあれば困りごとを減らせるか”は、「仕事中はスマホをシャットアウトした状態にする」「休憩時間を必ず守れるしくみをつくる」こと。

そこに着手すれば、真面目でコツコツ頑張れるという彼の長所は活かされてきます。その後は紆余曲折あり、今の職場では、しっかりサポートを受けながら安心できる状態でお仕事をさせていただいています。

しかも、「よくやってくれている」というお言葉もいただいて。私は、サポートに入ってくださっている方を経由して会社の方からのこの言葉を聞いたのですが、今まで悩んできた時間が吹っ飛ぶほど嬉しかったのを覚えています。

我が子が、会社でお役に立てている。社会に貢献できている。大人として生きている。

なんてありがたいんでしょう。しあわせなんでしょう。
この気持ちを、たくさんの親御さんにも味わってもらいたい。特に発達が心配で、将来が不安だと感じている親御さんに。

お子さんと向き合い、1つ1つ困りごとを減らしていくサポートを続けることで、人は働くことができます。

そして、お金を得る、生活のために稼ぐ、ということだけでなく、「自分は役に立てている」という貢献感を感じることで、継続的に就労を続けることができるのです。

かつての私がやっていた、親の不安を子どもにぶつけるという、感情ダダ漏らし行動はやっぱりNG!
そんなふうになりそうなときは、どうかお話しにきてくださいね。
発達デコボコさんの就労についてもご相談お受けしています。

お子さんの年齢は関係ありません。我が子への不安や悩みがあれば、少しお話しにきてください。お待ちしています。