親にとっての最高のしあわせって

大阪高槻 子育て相談サロンMiyabi 代表のかとうひろみです。
先日、長男の家に遊びにいきました。何も用事はなかったのだけど、旅行のお土産を渡しがてら。
着いてすぐ、お土産のお菓子を開けてムシャムシャ食べる長男。まるで子どものようです。

開口一番に話してくれたのは、彼が通う姿勢調整センターの先生のこと・・・。
長男は、首の痛みがどうしようもなくなったとき、私の知り合いの姿勢調整センターの先生のところに連れて行ったところ、劇的に痛みがなくなったので、それからも長い時間かけて先生のところに通っていました。

ですが、先日。先生がお亡くなりになったというのです。まだ40歳くらいのお若い先生でしたので、「まさか!!」と言う言葉以外浮かびませんでした。

初めて私が先生と出会ったとき。この街に来て、結婚相談所を始めたばかりだった頃のことです。Facebookでお友達登録していた先生からメッセージがきました。同じ街の事業者どうし、一度お茶して話しましょうと。

通常なら、「知らない人だし、どうしようかな」と思うところですが、なんとなく信念をもってお仕事されている方だと感じていましたので、お会いすることにしました。先生は、「病気になって痛みを和らげるために通うのが病院。だけど、病気になる前にメンテナンスすることを誰もが気にしていない」ということを熱く話してくださいました。

その私たちの会話を、カフェの隣の席で聞いていた年配のご婦人たちが、「ほんまやわ。言うてはるとおりやわ。」と会話に入ってこられて(^^)先生は、そのご婦人たちとも楽しそうにお話されていたのを覚えています。

それから1年ほど経ったとき、私の長男の首の痛みをなんとかしようと、あちこち整形外科に連れて行ってた際、ふと先生のことを思い出したのです。藁をもすがる思いで連絡してみてもらいました。

先生にみてもらい、長男だけのオリジナルメニュー(トレーニング)をつくってもらい、長男も実直にそのメニューをこなしていったところ、首の痛みがどんどん和らいだのです。嬉しかった。ありがたかった。

それからというもの、定期的に先生のもとに長男が通うようになりました。長男の特性も理解してくださり、本当にお世話になりました。私もときどき施術してもらいました。その際、動物園でぬいぐるみを買ったというおちゃめな話もしてくださったり、とても気さくな先生だったのです。

先生、本当にありがとうございました。長男もとても悲しそうな様子ですが、助けてもらったご恩、親子ともに忘れません。

人と人は、いつかはお別れがきます。それが予期できるときもあれば、今回のように突然のときもある。私は、25年前に父が亡くなったとき、本当に突然で、泣く余裕もありませんでした。「あ、自分の親も亡くなるんだ・・。」そんな感じだったのです。

今は母も天国にいきましたが、自分の親がいなくなるって若いときには想像できないんですよね。もっと優しい言葉かけてあげたらよかったな、とか、欲しいもの買ってあげたり、喜ぶこといっぱいしてあげたかったな、とか、後悔も多くて。

でも、それって子ども目線の考えなんです。例えば、我が子が大人になったとき。目に見えるような親孝行をしてもらいたいと思うでしょうか。もちろん、旅行に連れて行ってもらったり、感謝の言葉をかけてもらえたら、嬉しいことこの上ないけれど、私たち親が本当に望んでいることって、それじゃないですよね。

私たち親が心から望むのは、「我が子がしあわせだと感じて生きること」
それ以上のものはないのではないか!と思うのです。



我が子が、自分の人生をしあわせに感じてくれるなら、立派な職業に就いてなくたっていいし、超リッチな生活をしていなくてもいい。私たち親に何かしてくれなくても全然かまわない。

健康でいてくれるならなお良いけれど、万一病気になっていたとしても、それでも「自分はしあわせだな」と思いながら生きているなら、それでもいいと私は思うのです。

我が子がしあわせであることが、何よりの親孝行ですよね。親はいつだって笑顔の我が子を見ていたいものです。
そう思うと、親に何もしてあげられなかった私だけれど、今じゅうぶんにしあわせな私は、なかなかの孝行娘じゃないかと(^^♪

先日、次男に「元気にしてるの?ちゃんと栄養とってる?」とLINEを送ってみたら、「おかあちゃんみたいなこと言うてくれるやん。」とお返事が。

そんな一言でも、おかんは嬉しいものですね。やっぱりお互いの気持ちは言葉で表すのも大事だなぁと思った瞬間でした。

今日は子育てのこととは話題がずれちゃいましたが、いつかは訪れる親子の別れについてお話させていただきました。

親子の別れについて、このサロンの相談サポーターでもある梶原なおみ先生が、こんな書籍を出されました。


親が人生の終わりを迎えようとしたとき、子として迫られるさまざまな選択。実体験をとおして、生前やるべき大事なことを教えてくれる内容です。親御さんが年齢を重ねてきた方々だけでなく、若い世代の方にも読んでいただきたいと感じました。
amazonのkindleで購読可能ですよ(^_-)-☆