コツコツつくる~話せる親子の関係性

大阪高槻 子育て相談サロンMiyabi 代表のかとうひろみです。
気温がまるで夏のようになってきましたね。私も今日から半袖デビューしました(^^)

先週末は福岡&佐賀に行ってまいりました。私のいとこが佐賀に移住したので、会いに行きがてらの旅行でした。太宰府天満宮、福岡名物のグルメ、夜の屋台、糸島の海、そして佐賀の嬉野温泉と北九州を満喫です。


佐賀では、椎葉山荘という旅館に泊まったのですが、そこの従業員の方々がほんとうに気持ちの良い接客をなさっていました。お客さんをよく見ておられて、笑顔できめ細やかな声かけをしてくださいます。

滞在中、ずっと気分よく過ごさせてもらいました。また来たいなぁと心から思ったと同時に、やっぱり最後は“人”なんだなぁと感じたのです。

私たちの仕事は数年後にはAIにどんどん奪われていくと言われていますが、人の表情や気持ちを汲み取り、絶妙なタイミングで声をかけてくれたり、優しくできるのは、やっぱり人間にしかできない。たとえAIがそれを学んだとしても人の温かさに勝るものはないんじゃないかと思うのです。

人は人に癒されます。もちろん、好きな音楽を聴いたり、好きな場所にでかけたり、美味しいものを食べたりして癒されることはありますが、それは一時的な絆創膏みたいなもの。人の心を救うのは、やっぱり人ですね。

特に、しんどいときや、傷ついているときには、何よりも人の温かさに触れることが一番の薬になります。私は自分で自分を「ダメだなぁ」と思うことがありますが、大事な友達から「それでいいんだよ」と言ってもらえると、あっという間に元気になります。単純だけど、それが何より自分を回復させてくれるのです。

さてさて、今日はこの話の流れで、親子の“話せる関係性”についてお話しします。
子どもは小さいうちは、その日あったことや、お友達のこと、楽しみにしていることなど、何でも親に話してくれることが多いですよね。

あのね、あのね・・・・と拙い言葉でいっぱい話をしてくれます。「もう少し静かにしてぇ」と思ってしまうくらい。それが、成長するにつれ親に言わないことも増え、何でも話してくれることは少なくなります。スマホを持つようになると更にそうですよね。

大きくなるにつれて何でも話してくれなくなるのは、正常な成長。でも親はそこで心配になって、あれこれ詮索しちゃったり、親の不安をそのままぶつけちゃったりする。そうしてさらに距離ができ・・。まあ親子あるあるなわけです。


私は自分ではそんなことしていないと思っていましたが、今振り返ると、ガッツリやっていました💦

でも、ここが大事な時期であり、ポイントだったんです。
何でもかんでも話してくれなくなった時期以降に、親がどういう姿勢でいるか

話してくれないことにヤキモキするのをちょっと辛抱して、詮索したりしない。
そして、子どもがやりたいこと、言おうとしたことがあったときこそ、否定から入らない

これ、親にとってはなかなかの修行であります!日々のことを話してくれないことを辛抱するのは出来そう。だけど、子どもの発言に対して否定から入らない、ってのは非常に難しい。

明らかに、「そんなの無理だろー。」と思うことや、「は?何言ってんの?」みたいなことを子どもは言い出すんですから。親として忠告してやりたいし、教えてやりたいですしね。

でもでも、その積み重ねが、その後の親子関係に変化をもたらしちゃう。
子どもの言動に対して、「そんなの無理でしょ」「またそんな甘いこと考えて」といった否定言葉を被せていくと、次第にほんとうに大事なことも、いや、大事なことほど話してくれなくなります。

どうせ言っても反対される、否定されるだけ・・と、インプットされてしまうんですよね。私たち大人だって同じ。自分の意見や言いたいことを、パートナーや友達に話したとき、いきなり否定されたらガッカリしますよね。

そんなこと言われるために話したんじゃない!同意してくれなくてもいいから話を聞いてもらいたかったのに・・って思いますよね。それが何回も続いたら、「もうこの人には言うのはやめよう」ってなります。

だから、否定言葉の積み重ねって実はとっても怖いことなのです。
とはいえ、何でも肯定するのが良いわけでもない。親としての意見は伝えておきたいものです。

そこで、なかなか使える良い言葉があります。
・話してくれてありがとう。
・言いたいこと、よくわかった。
・(最後に決めるのはあなたなんだけど、)私も一緒に考えさせて。

日常の諸々のことは話してくれなくとも、やっぱり困ったときや大事なことは相談してもらいたい。親は否定する存在なんかじゃなく、ちゃんと話をきいてくれる存在、一緒に考えてくれる存在であると認識してもらいたいですから。

ダメだと一蹴したり否定したりするまえに、上記の3つの言葉で、親自身もいったんクールダウンしてみてほしいのです。それから気持ち穏やかな状態で親の意見も伝えていく。その際、あくまで子どもの味方という立場で伝えられると良いですね。

ほんとうに困ったときや迷ったとき、味方になって考えてくれる。それって愛がないとできません。無条件にそれができるのって親くらいです。そういうときが親の出番なのです。

我が子が大人になってしまったら、してあげられることってほとんどありません。でも、本当に困ったときには連絡してくれるってわかっていれば、あとのことは大して心配にはならないものです。

親子関係は今の積み重ね
なので、いざという時に話せる親子関係をつくっておく。それには、否定言葉ばかりではNGですよ。
お子さんの味方は親御さん。
親御さんの味方には、このMiyabiがありますから。いつでもご相談にお越しくださいね。