親の心配あるある~就労の不安~

大阪高槻 子育て相談サロンMiyabi 代表のかとうひろみです。
久しぶりのブログとなりました。実は、同居している主人の母が倒れて、この夏はバタバタでした。

私たち夫婦は晩婚で再婚なので、主人の母とは結婚したときから同居でしたし、いつか親の介護の日がくるかもしれないと想定内ではありましたが、やはり慌てるものですね(汗)少し状況が落ち着きつつあるので、やっとブログを書いています。

さてさて、先週は大阪市立総合生涯学習センターで不定期に開催させていただいている、「おしゃべり会 発達障がい児あるある~話してデトックス~」の開催日でした。

「開催して良かったぁ」と毎回感じるおしゃべり会なのですが、今回は特に!開催側の私たちの気持ちが高揚するほど。

ご新規で参加してくださったママは、来られたときは心に悩みをいっぱい抱えておられるのが表情でわかるほどだったのが、お帰りのときはすごく良い笑顔で「またよろしくお願いします!」とおっしゃってくれました。

参加された方全員が、一人一人のお悩みや質問に、一生懸命寄り添って自分の思いや意見を伝え合い、実に愛と優しさに包まれたおしゃべり会になったのです!

ほんっとに嬉しかったです。お越しくださった方々、ほんとうにありがとうございました(^^)


おしゃべり会では、学校の話も多いですが、やはり将来の仕事や自立についての話が出ることも多いです。

学校は、自立までの通過点ですが、”仕事に就いて食べていけるようになる”ことは、親にとっての最終目的地と考えますからね。

今、学校で過ごすことに困りごとを抱えているのに、将来、社会に出て困らないことなんてあるんだろうか・・・?と親は不安になってしまうものです。

学校みたいにフォローしてくれる先生はいないだろうし、なんといってもお給料をもらって働くのだから、自分で社会に合わせていかなきゃ・・と。

しかし!!そんなふうに思う必要はありません。
発達に凸凹があっても安心して働くことはできます。もちろん、どの職場でも大丈夫ってわけではないです。

”自分に合う職場”を探していくという根気は必要になります。だけど、合う職場に出会えれば、特性を活かして生きていけるのです。

今、障害者就労に選択肢は広がりつつありますが、なかなか継続しづらい方が多くいらっしゃるのも事実。

我が家の息子もそうでしたが、企業側が求める労働力のレベルに応えられずに契約終了となったり、職場のルールに従えずに辞める羽目になってしまったりもありますよね。そんなとき、親は激しく落ち込みます。

通常であれば「何やってんのよ!」と叱りつけるところですが、特性を抱えて頑張ってる我が子が誰より苦しいってこともわかっているから、親のがっかりを表すこともなかなかできず・・。

ほんと、そのときの気持ちは今でも鮮明に思い出せます。「もうどこもダメなのかな。」と考え出し、社会全体から我が子が拒否されているような気にもなりました。

でも、そうではないのです。
本人に合った職場はあります。私たちが知っている社会の範囲はほんのわずかに過ぎません。我が子の居場所はきっとあります。

ママ、パパ、ご家族に言いたい!
合言葉は根気だよ!」と。

我が子が、何件か仕事が続かなかったとき、心折れそうになりますよね。でも、そんなときこそ合言葉を思い出してほしい。「根気」ですよ。

安心して働けることは、心の安定を生みます。心の安定があると、心に余裕が生まれ、周りが少し見えてきて、優しさや思いやり、そして自分事として自分の人生を生きることができます。良い循環が起こるのですね。


何回やり直したっていいじゃないですか。もう「自分が死ぬ前まで一緒に探してあげるからね」くらいの気持ち(あくまでそんな気持ちでってこと)で。

職場は世間にいっぱいある。と同時に、世の中には我々が知らない種類のお仕事だっていっぱい存在しています。

「へぇ!そんな仕事ってあるのね。」って思うようなお仕事もあるのです。私たちが見聞きしてきたことが全てではないですしね。

親御さんに覚えていてほしいのは、就職して長く続けさせることだけに注目するのではなく、働く喜びを感じてもらうことに焦点を当ててみてほしいってことです。

働くことはお金を稼ぐことだけではなく、自分の働きで他人に喜んでもらうしあわせ、貢献感を得ることが大きな報酬となります。

それを身体と心で感じることができたら、発達に凸凹があろうがなかろうが、仕事を頑張れます。

心の安定のためにも、安心して働けることを目指して、ゆっくり根気強く我が子に向き合ってまいりましょう。

って言っても・・不安になっちゃうときは、是非ともわたくし加藤までご連絡くださいね(^^